新技術「2.5Dプリントシステム」を紹介

独創的な電機メーカーであるカシオ計算機は今回、新商品である2.5Dプリントシステムを展示しています。これは独自の印刷技術によって紙の表面に微妙な凹凸を再現が可能。2.5次元データを一気通貫で作成できるイノベーショナルなデジタルツールで、マテリアルなどの製作を短時間で行なえます。

「2.5Dプリントテクノロジー」は専用紙に塗布した熱膨張性マイクロカプセルを赤外線による加熱で発泡させることで、紙表面に凸部を形成することができる技術です。これにより、印刷物の表面からモノが浮き上がっているような触感を表現することが可能に。紙表面の凸部の盛り上がり量は、その裏側に印刷されたグレースケール画像の濃淡によって制御されます。

2.5Dプリントテクノロジーにはあらゆる使用用途があります。

指先で読み取れる、商品のマニュアルや施設の案内図など、点字もプリントできるので、視覚障がいの方々も安心して利用できるサービスツール制作に役立ちます。

商品や文字などデザインモチーフを浮かび上がらせることで、より上質な表現やインパクトの強いアピールが可能になります。

インテリア、車などの内装、建築物の壁面など、さまざまな素材の質感が表現できるので、試作品の作製などに活用できます。